福岡県飯塚市のオープンデータを使用してBIツールで可視化した例をご紹介

可視化

オープンデータを組み合わせてBIツールで可視化してみた

使用したオープンデータ

飯塚市 地域・年齢別人口(令和5(2023)年1月31日)
https://data.bodik.jp/dataset/402052_11/resource/50b93e46-b129-4b91-928e-cba42c3355f7
飯塚市 介護サービス事業所一覧(2023(令和5)年2月8日)
https://data.bodik.jp/dataset/a9d1c415-ca06-44e8-85dc-a9b21d9d798e/resource/264424f2-87ff-474c-bf60-d2e17cc7478b/download/2koureisa-bisuzigyousyo.xlsx

使用したツール

MotionBoard →可視化
Dr.Sum (Excel Extractor) →データの縦横変換

そもそも福岡県飯塚市のオープンデータには何がある?

福岡県飯塚市では積極的にオープンデータを公開しています。令和3年時点で約30種類!!
どのデータをどのように活用しようかワクワクしますよね!
一覧は以下の通りです。この中から今回は介護サービス事業所一覧、地域・年齢別人口を使用しました。

公衆無線LANアクセスポイント一覧
指定緊急避難場所一覧
介護サービス事業所一覧
医療機関一覧
文化財一覧
子育て施設一覧
消防水利施設一覧
AED設置箇所一覧
マイナポータル用端末設置箇所一覧
観光施設一覧
公共施設一覧
公園一覧
人口統計表
イベント一覧
公衆無線LAN接続数一覧
飯塚市ホームページアクセス数ランキング
宿泊施設一覧
地域・年齢別人口
投票所一覧
コミュニティバス
公衆トイレ一覧
飯塚市内写真
居住誘導区域
都市機能誘導区域
都市計画区域(平成23年度)
コミュニティバス(宮若・飯塚線)
飯塚市地域防災計画 本編
飯塚市地域情報化計画
飯塚市内動画
赤ちゃんの駅施設一覧
広報いいづか
男女共同参画に関する市民意識調査結果報告書
飯塚市女性の労働状況に関する事業所調査結果報告書

飯塚市のオープンデータを見てみよう!

地域・年齢別人口(令和5(2023)年1月31日)

そのままのデータ

きれいに整理されており、すぐに年代別の人口が見れますが実際にBIツールで可視化しようとするとデータの加工が必要になります…。

データ加工その1:文字列結合で住所を持たせる

住所はまとまっていたほうが扱いやすいケースがあるためExcel関数でまとめて保持します。

Dr.Sum Excel Extractorで縦横変換

年代別の人口をBIツールで可視化するには縦にデータを保持している必要があります。Dr.Sum Excel Extractorではすぐに縦横変換ができるのでとても便利です。

年代と性別のデータに分ける

これでようやく 地域・年齢別人口(令和5(2023)年1月31日) が使える形になりました( ;∀;)

介護サービス事業所一覧(2023(令和5)年2月8日)

そのまま使えそう!

データ加工ができたのでオープンデータをBIツールで可視化してみる

このように地図上に人口の情報と介護サービスの場所をまとめて可視化し、性別ごとの人口ピラミッドを作成しました。画面左側では年代の検索ができます。

飯塚市の人口が二極化している?

すべての年代で人口が北と南に二極化していることが分かりました。
特に立岩の人口が多いですね!

20歳未満の人口は?

全体と変わらず20歳未満では人口が北と南に二極化していることが分かりました。

20-59歳の働き世代の人口は?

全体と変わらず20-59歳では人口が北と南に二極化していることが分かりました。

60歳以上の人口は?

60歳以上の人口は全体的に分散していることが分かりました。

60歳以上人口が多い「立岩」「大日寺」「楽市」をピックアップ

・立岩は60歳以上の人口が多いが介護サービス事業が割と少ない
・楽市は60歳以上の人口が多く介護サービス事業も多い
・大日寺は60歳以上の人口が多く介護サービス事業が少ない

「立岩」をピックアップ

立岩は人口がそもそも飯塚市でトップクラスであり、40代が占める割合が多い。

「楽市」をピックアップ

楽市は30代と0-4歳を占める割合が多い。
<ミニ仮説>
子供ができたし、マイホームを買うか…。
→近年では楽市が選ばれやすい…。
→お得なマンションやお得な一軒家があるのか…??

「大日寺」をピックアップ

大日寺は50代と70代を占める割合が多い。
<ミニ仮説>
今後要介護者が増えるのでは?

福岡県飯塚市オープンデータを活用した事例のまとめ

【使用したオープンデータ】
地域・年齢別人口(令和5(2023)年1月31日)(https://data.bodik.jp/dataset/402052_11/resource/50b93e46-b129-4b91-928e-cba42c3355f7
介護サービス事業所一覧(2023(令和5)年2月8日)
https://data.bodik.jp/dataset/a9d1c415-ca06-44e8-85dc-a9b21d9d798e/resource/264424f2-87ff-474c-bf60-d2e17cc7478b/download/2koureisa-bisuzigyousyo.xlsx

【使用したツール】
・MotionBoard
・Dr.Sum(Excel Extractor)

【分析結果】
・飯塚市の人口は相田-立岩のライン(北側)と、大日寺-楽市(南側)で二極化している。
・60代以上の人口は分散している
・立岩の人口が圧倒的(40代が主に支えている)
・楽市は20-30代が多く子育て初期世代に人気
・大日寺は50代が多く10-20年後に要介護者が増えそうだが周辺に介護サービス事業が少ない

【所感】
今回は飯塚市の「人口」「介護サービス事業所」の組み合わせで可視化/分析してみました。各地域の特性と介護サービス事業所の分布を知ることができました。こういった組み合わせから今後介護サービス事業はどこに展開していくのか、どこを畳んでどこに移店するのかなど分析/考察できることができそうです。このようにオープンデータ×オープンデータの組み合わせで無限に分析できる情報があります。勘と経験ではなくデータに基づいたアクションをオープンデータで実践してみましょう!

【番外編(仮説)】
60歳以上から人口が分散していることに疑問を覚えました。そもそも住むとなると「一軒家」か「マンション」の二択になります。年配の方はなぜか一軒家のイメージがありませんか?マンションが無かったから分散している?と思い、調べてみました。日本で最初の分譲マンションが初めて世に出たのは、1956年に日本信販が売主となって分譲した「四谷コーポラス」という新宿区四谷にある物件だそうです。この初マンションが約60年前ということがありそもそもマンションが無かった世代は代々受け継いだ一軒家、もしくは一軒家を新たに建てるといった形で分散していったのではないかという仮説を立てることができました。あくまで仮説までですが…。 参照(https://www.nomu.com/mansion/library/trend/history/history.html

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