タミフルとイナビルの違いについてまとめてみた

可視化

インフルエンザの治療薬といえばタミフルやイナビルを思い浮かべる方も多いでしょう。どちらもウイルスの増殖を抑える薬ですが、実はその特徴や使い方には大きな違いがあります。このブログでは、タミフルとイナビルの基本的な作用や服用方法、効果の持続時間、さらに使用場面に応じた選び方について分かりやすく解説します。インフルエンザシーズンに備えて、それぞれの薬の違いを知り、自分や家族に合った治療法を選ぶ参考にしてください。

薬の投与方法

タミフルは内服薬でイナビルは吸入薬という違いがあります。

内服薬

内服薬は、カプセルや錠剤、粉末などを飲み込む形で服用します。使い方が簡単で、小児から高齢者まで幅広く利用できるのが特徴です。

吸入薬

吸入薬は薬剤を吸い込むことで直接肺や気道に届ける方法です。即効性が高く、局所的に作用するため全身への副作用が少ない利点がありますが、吸入器の使用に慣れが必要で、小児や高齢者には難しい場合があります。どちらも効果的な薬剤ですが、患者の年齢や病状、使いやすさに応じて選択されます。

期間

タミフルは、通常1日2回(朝と夜)を5日間連続で服用します。

一方、イナビルは、1回の吸入で治療が完了するのが特徴です。

対象

タミフルはカプセルタイプと粉末タイプがあり、小児から高齢者まで幅広く使用できます。

一方、イナビルは吸入薬で吸入が難しい小児や高齢者には適さない場合があります。

どちらの薬も、医師の指示に従い正しく使用することが重要です。患者の状況や使いやすさに応じて選択されます。

副作用

タミフル(オセルタミビル)は、主な副作用として胃腸症状(腹痛、吐き気、お腹の張り)、食欲不振、眠気や不眠、口内炎、倦怠感などが報告されています。まれにアナフィラキシー、肺炎、肝機能障害、腎機能障害、精神症状、異常行動などの重篤な副作用が生じる可能性もあります。特に、インフルエンザ感染時には異常行動のリスクが指摘されており、服用中は少なくとも2日間は一人にしないなどの注意が必要です。

一方、イナビル(ラニナミビル)の副作用としては、喉の刺激感や咳が生じることがあります。タミフルと同様に、まれに異常行動が報告されています。吸入薬であるため、吸入が難しい小児や高齢者には使用が適さない場合があります。

いずれの薬剤も、使用中に異常を感じた場合は速やかに医師や薬剤師に相談し、指示を仰ぐことが重要です。

データで見るタミフルとイナビル

インフルエンザ治療薬の処方患者数をデータで見た結果が上記のグラフになります。

厚生労働省の「タミフルと異常行動等の関連に係る報告書」の報告書によるとグラフのような結果が出ており、吸入能力が低い0-9歳ではタミフルがおおく、吸入能力がある年代からイナビルが多い結果が分かりました。※2016-2017調査

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